ヨガジェネレーションに想う。

 

 

ヨガジェネレーション。ヨガ業界最大のポータルサイトを運営する企画会社だ。

 

2010年、あの頃の僕はヨガをするが、伝える側、つまり講師として何処を目指したい等は一切なく、当然のように、インストラクターになるという選択肢さえ無く、そこに向かっての欲も無かった。

 

 

RYTでの解剖学やら、ワークショップなど、知り合いからのご厚意で成り立っている程度であり、それはプロか?と問われば、お金の発生がある以上はプロなのであるが、正直、今程の責任感も無かったかも知れない。

 

 

酷く気軽で、やった!京都に行けるぞ!的な観光を兼ねたアルバイト程度の立ち位置にあったはずだが、ハンドアウト作りだけは毎回、毎回、泣きそうになり、時間に追われ『せめて、あと1日、伸ばしてくれないか?』と、本気で思ったものだ。

 

こればかりは、結局、今も変わらず、昨年などは、さかたのりこ(彼女はついにデザイン分野までプロの端くれに成長した。たいした奴だ)に散々迷惑をかけた始末。

 

更に、これを書きながらも、実は数日後開催のDATA BASE、迫る骨盤セラピーの資料作成は既に、大幅に遅らせてしまい、大迷惑をかけている有様でもある…。

 

 

 

 

話しを戻すと、当時、京都でのイベントに声をかけてくれたのが、お付き合いのあった京都のスタジオtamisaさんであり、ヨガジェネレーションさん(以下、敬称略し、ヨガジェネ)との出会いなる。

 

そのイベントは、暫く続くのだが、僕の中ではいまだ、毎回、最高の京都名物として輝き続けている。

 

『YOGA smile』と銘打った、春、秋年2回のお祭り。

 

 

本当に奇跡的な偶然だが、ある時、京都駅からバスに乗った中、後部座席での親子の会話がなされていた。

 

 

『明日は、東京から来る先生のクラスに出るんだ!何かキツいらしいんやけど…』(勿論、京都弁)

 

ーえっ?それって…ヨガスマイルか?僕か? 手元には、パンフがあるので、そうなのだろう…。

 

 

『なんか解剖学っていうのを、簡単に楽しく教えてくれるらしいんよ』(京都弁、あってますか?)

 

もしかして、僕の可能性高いけど、まだ他にも先生いるよな?

 

 

『ただなぁ、めっちゃ怖いらしいんよ!』(再び京都弁、あってますか?こんな感じでした)

 

ーあぁ、それまず僕だ。(残念ながらそんな認知が生まれているらしい)

 

 

しかし、ただただ嬉しかった!

思わず、会話に割って入りたい位に。

イベントの為に少しだけでも〝輝かしい明日を待っていてくれる〟その方の人生の風車的な物になれるなんて、僕には嬉しすぎる事なのだ。

 

 

イベント帰路の四条へ向かう中でも、それぞれがクラスの楽しみをあれこれ話している姿を毎回、眺めていたものだ。少しお茶をして余韻を楽しむ方、お酒で乾杯する方、もしかしたら静かに、鴨川沿いで想いを馳せながら余韻を味わう方もいたのだろう。

 

 

こんな風に、このイベントの前後には、必ず、参加した人の人生の一部が重ねられるような仕組みや仕掛け、工夫があちこちに散りばめられていた。

 

夜の最終クラス後には、スタッフからのsmileトンネルとハイタッチの中で退場していく恒例のシーンがある。それは、イベントの主役は貴方だ!を示しており、主催者からの最大のthanks、その証でもある。

 

その後、何人ものヨギーニから、満面の笑顔と共にそのシーンがいかに心に残っているか、それぞれの形で僕に伝えられたりもした。

 

 

 

このイベントの凄さは『僕もボランティアやって、皆んなとワイワイしたいなぁ』とまで思わせる圧倒的熱量なのだ。何らかの関わりを持って、それが誇りになり、自慢になる。

『この場所に私の記憶を残したい』

『その瞬間の私を感じていたい!』と、心底感じさせる熱量である。

 

生きる根源を、真っ向からカラッと肯定してくれ、貴方の、私の、その背中を押してくれるlet’s enjoyなイベントであり、仮に大手のイベント会社がビジネスオンリーで乗り込んで来ても、揺ぐ事さえない存在感が『YOGA smile』にあったのだ。

 

 

 

そのイベントの核を創ったのが、ヨガジェネ社長のmikizoさん(以下ミキさん)。

 

僕の発想にはない角度で、いつだって次々とSTORYを創りあげてくる。

 

この才能、東大に入るとかエリート教育を受けたとかでは無く、もっと人として根源的な温かさを備えたものであり、時代を瞬時に切り取って、求められているものを提供するという嗅覚こそが必要であり、求心力こそが生命線なのだ。

 

ミキさんの才能とは、誰もが求めて安易に手に入れられる能力ではない。

いつも『羨ましいが行きて嫉妬してしまう』程、抜群に突き抜けた感受性である。

 

 

そのミキさんがコロナ渦に、アナトミック骨盤ヨガ®︎を通し力を貸してくれると言ってくれた。なんて頼もしく、楽しい春の束の間だろう。

 

三島由紀夫には珍しい趣の『永すぎた春』という作品があるが、なんだか久しぶりに読み返したくなるような、十代に存在していたワクワクであり、眩しい明日のようでもある。

 

『閉塞感を打ち破れ』というイベントタイトルの、リアルアナ骨teacherによるイベントが4月10日に決定した。しかも、無料なのだ。

 

詳細は改めて。

 

 

 

ー 内田かつのり ー